成城– tag –
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記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_7
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 なるほどね。 Sさんが考えていることは、ずっと単純だったと思う。 公益のためであること。同じ目に遭う人をこれ以上増やさないこと。その二つだけだ。 覚悟を持って新しい場所へ行って、そこ... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_6
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 配属されてすぐのSは、何も知らなかった。 前任の女性が休職していること。引き継ぎが書類だけであること。わかっていたのはその二つで、理由は聞かされていなかった。 外から来た人だったら... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_5
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 配属されてすぐのSは、何も知らなかった。 前任の女性が休職していること。引き継ぎが書類だけであること。わかっていたのはその二つで、理由は聞かされていなかった。 二大手の広告制作会社... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_4
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 朝、居室のある総合管理棟の二階で、ロッカーが一緒になる人がいた。その時間の会話が楽しみだった。 管財課の人で、ヒミズと呼ばれていた。誰が言い出したのかは知らない。 2 その日は新聞に... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_3
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 組織はよく閉じた回路を持っている。 内部通報の図を描いてみるとわかりやすい。四角い箱と矢印が並び、通報者は左端のいちばん小さい枠に置かれる。電話、書面、ファクス、面会。どの手段を... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_2
これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 Sさんは、以前は代理店にいた。大きくはあるが、二強ではないところらしい。 文学部を出て、新卒でそこに入ったらしい。話の合間に、この人の中で文学と体のどちらが先だったのかを考えること... -
記憶の書
2×1×0×_成城にてうちあわせ_1
これは記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。 1 しばらくぶりに文筆家のSさんと会った。商店街の一番奥、喫茶店ローゼで、午後の早い時間から。 二人とも同じ時期にあそこを離れた(離れさせられた、が正確だと思う)ので、話は早かった。近況...
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