1.はじめに
GR付きPAS、SOG一体型 etc このあたり用語を備忘録的に整理します。
正直、特高だとほとんど触らない(ひもで開閉操作とかする機会ない)ので。
とくにもやもやしていたのが「GR付きPASなのに、リレーらしきものが外に出ている」という点ですね。
重要だと思う点は以下です。
- GR付PAS:短絡・過電流と地絡を検出して開放する開閉器。中にZPD、ZCT、CTが入っている。リレー自体は外なので、PASにGR機能が内蔵されているイメージ。
- SOG:短絡・過電流時のSO動作と地絡時のG動作の総称
- SOG動作:PAS内部のZCTとCTが事故を検出し、SOG制御装置が判定してPASを開放する動作。上のGR付PASを使用した保護動作の総称。
PASは柱上気中開閉器のことね。Pole Air Switchの略で、電柱の上に付く開閉器を指します。
高圧受電設備規程では、この位置に付くものを区分開閉器と呼んでいます。正式名称は地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器です。
2. SOGの意味
SOGは2つの動作を合わせた呼び方です。
| 記号 | 動作 |
|---|---|
| SO | 短絡・過電流のときの動作 |
| G | 地絡のときの動作 |
GRはGround Relayの略で、地絡側の総称として使われます。
3. GR付きPASの中身
ここが一番の疑問でした。
GR付きPASの本体に入っているのは、ZCT、ZPD、CTです。リレー本体は入っていません。
リレーは、電柱の下に別置きされるSOG制御装置の中にあります。

赤枠が制御装置。出典:高圧受電設備規程 第1140節
つまり、こういう構成です。
- 開閉器の本体:ZCT、ZPD、CT
- 下の盤:SOG制御装置。この中にリレーが入る
注文すると、PASと制御盤がメーカーから別々に届きます。


制御装置を別にするのは、操作や設定をする必要があるためです。電柱の上にあると触れません。
「GR付きなのに外にリレーがある」のではなく、検出する部分が本体に入っているからGR付き、という考え方でいいと思います。
4. VT・LA内蔵形の種類
本体に何を内蔵するかで種類が分かれます。戸上電機のラインナップでは、標準形、LA内蔵形、VT内蔵形、VT・LA内蔵形があります。
https://www.togami-elec.co.jp/product/sog_kaiheiki/product_101.php
内蔵されるものの組み合わせで、いくつかのパターンがあります。高圧受電設備規程では4つの結線図が載っています。
制御電源が外にある場合

出典:高圧受電設備規程 第1140節
左が制御電源外部形、右が避雷素子を内蔵したものです。どちらも制御装置へAC100Vを別に引く必要があります。
制御電源が中にある場合

出典:高圧受電設備規程 第1140節
VTが内蔵されていて、AC100Vを本体の中で作ります。別途100Vを引く必要がありません。
整理するとこうなります。
| 形式 | VT | AC100V |
|---|---|---|
| 制御電源外部形 | なし | 別に引く |
| 制御電源内部形 | 内蔵 | 不要 |
これとは別に、避雷素子を内蔵したタイプがあります。最近はLA付きが多い印象とのことでした。
5. 手動・自動・切替式
開閉器には手動型と自動型があります。切替式もあります。
責任分界点に設置する区分開閉器は、GR付のものを使うようになっていると思います。
手動型などは、区分開閉器としてではなく施主の資産として設置されるものになりますね。工場のような広い敷地で、構内の柱上開閉器として使うケースです。
ただ個人的には構内でPASを使用するケースをみたことがありません。
6. 責任分界点と資産区分
責任分界点は、基本的にPASの一次側です。ただし電力会社によって異なる場合があります。
設置場所は構内第1号柱が多いですが、都市部では地上キャビネットや建物内に設けることもあります。
資産区分は次のとおりです。
| 機器 | 区分 |
|---|---|
| VCT | 電力会社の支給 |
| PAS | 支給ではない |
VCTが電柱にあれば、電力メーターも電柱に付きます。
おわりに
PASは高圧受電の需要家なら年次点検の時に操作すると思うのですが、特高受電工場の勤務だとあまりないですね。
このあたりの動画がわかりやすかったです。すごい熱の入った動画に感謝。
カフェジカさんの方は接地線の説明ですね。この説明されてる方いろんな動画で見るけどすごくわかりやすい。
良い一日を!

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