2×1×0×_成城にてうちあわせ_27

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これも記憶で書く。だから細部は、記憶のかたちをしている。

1

自分の机は管財にあった。昼間は、ほとんど別の部屋にいた。

人事課の机の前で、同期はまだ答えを待っている。

2

二十一、と答えた。同期は、四十三で出してみた、と言った。

通るの。反応を見てみる、と同期は言った。

3

同期は引き出しから自分の印を出して、三つ目の欄に押した。僕の紙は、厚い綴りのいちばん上になる。

4

同期は、下のほうの紙を何枚かめくった。三つ目の欄には、どの紙にも同じ名前の印が押してある。

前にいた人、と同期は言った。走る人だったらしい。

5

綴りは棚に戻された。窓の外で、髪の長い男の笑い声がした。

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この記事を書いた人

作編曲家/電気主任技術者

YNU ☉⁠➛ 太陽光 †⁠➛ 学校 ⏚⁠➛ 半導体 ∴⁠➛ 独立

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