はじめに
100Vの2極スイッチを特注した話をします。
最初に言っておくと、自分はトンデモ科学やスピ系の話があまり好きではありません。誰かが主張していることを、わざわざ否定したりもしませんが。
科学的に正しいものは正しい。グレーな部分は仮説を立てて確かめて、できるだけ数値で表す。そういうスタンスです。
今回の両切スイッチも、端的に言うと「電場」への対策です。
はるか昔に、電場について書いた記事がありましたね……。

電場は何に影響しそうか
電場は、電気の力がはたらく空間のこと。何も流れていなくても、電圧がかかっていれば電場はできる。
セーターを脱ぐときのパチッ。コピー機がトナーを紙にくっつける仕組み。金属の表面に電荷が寄る静電誘導。どれも、触れていないのに電場が何かを動かしている例です。
だとすると、負荷がなくても、電圧がかかっている場所には何かしらの影響があるのでは。音とか、埃のたまりやすさとか、生活まわりのもろもろに。超個人的な仮説です。
効果があるのかないのか、全くわからない。ただ、「不要なときに、不要な電圧をかけない」というコンセプトでやってみることにしました。
アースの取れないスタンディングデスク
アースが取れている機器は、電荷が接地側に逃げるので、電場は小さくなります。アース端子のない機器や、電線のまわりは、電場が強くなりがちです。
今回試したのは、スタンディングデスクのFlexiSpot E7。リモートワークなので、立ったり座ったりするたびに昇降させます。
中にモーターが入っていて(定格電力は不明)、動作時はおそらく300〜400Wくらい。
OAタップのスイッチをオフにした状態で、机の上の電場を測ると、112V/m。
スイッチを切っているのに、なぜ電圧がかかるのか
普通のタップのスイッチは片切りで、切っているのは2本の線のうち1本だけ。コンセントの向きによっては、電圧側の線がデスクの中までつながったままになります。イメージ図です。間違っていたらすみません。

両切りにすると、こうなります。

112V/m。スイッチを切る。0V/m。すげぇ……。
実際にできたもの
これです。スイッチは、いわゆるコタツのやつ。

自分はあまり手先が器用ではないので、上のポンチ絵をもとに、とあるところに製作をお願いしました。両切りのスイッチ付きのタップは、探しても見つからなかったので。
使えるスイッチは、現状これくらいしかないと思います。
完璧なものを作っていただきました。気になる方はご連絡ください。
さいごに
112V/mの電場が、どのくらいのエネルギーなのか。
u = (1/2) × ε₀ × E² = (1/2) × 8.85×10⁻¹² × 112² ≒ 5.6×10⁻⁸ J/m³
1立方メートルの空気に、0.000000056ジュール。米粒一粒を温めるのも難しいレベル。
ちなみに、商用周波数の電場について、一般の人が浴びてもいい目安として国際的によく使われる値は5,000V/m。112V/mは、その四十五分の一くらいです。
それに固執するのは、もはや狂人レベル……。

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